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令和2年度研究支援実施計画

①総括支援活動

シンポジウムを開催し支援の利用者と提供者との情報共有を促進します。連携機関との会議に加え他の生体試料バンクとの連携会議を開催し、我が国のコホート・生体試料支援の有機的な連携を促進します。関係学会に出展し、当支援活動の一層の周知を図るとともに、個別課題からの相談等を通じてニーズの把握に努めます。

研究支援代表者 村上 善則 (東京大学・医科学研究所・教授)
研究支援分担者 若井 建志 (名古屋大学・大学院医学系研究科・教授)
研究支援分担者 村山 繁雄 (大阪大学・大学院連合小児発達学研究科・特任教授)
研究支援分担者 醍醐 弥太郎 (東京大学・医科学研究所・特任教授)
研究支援協力者 石川 冬木 (京都大学・大学院生命科学研究科・教授)
研究支援協力者 樋野 興夫 (順天堂大学・医学部・教授)

②コホートによるバイオリソース支援活動

支援件数、被支援者数の増加を図るため、ホームページ(HP)上に、提供可能な生体試料・データ、および支援可能な大規模バイオデータ解析の情報を発信します。また関係学会で展示ブースを設けるなどの広報を行います。「がん支援活動」以来、継続しているコホート研究(J-MICC研究、参加者数10.2万人)については、引き続き(1) ベースライン調査、(2)がん罹患調査、(3)生死および死因を把握する追跡調査を継続し、また、(4)虚血性心疾患や脳卒中の発症情報を、当該地域の疾病登録、医療機関調査等を通じて入手しデータベース化し、(5) 6万人分の第二次調査データなどについても順次、研究支援に活用できるよう整備を進めます。また、(6)血清などの採取された生体試料は、引き続き長期安定保管に努め、大規模災害に備えた分散保管体制を維持します。死因の把握は、J-MICC研究・既存コホート研究(JACC Study)共に、人口動態統計の死亡情報を用い、若井、玉腰の両分担者が担当します。

班長・研究支援分担者 若井 建志(名古屋大学・大学院医学系研究科・教授)

③ブレインリソースの整備と活用支援

  1. リソース蒐集について、剖検率減少に対応するため、ブレインバンク生前ドナー登録推進を全国レベルに拡大します。
  2. リソースの品質管理として、診断に関しては、ホームページ上の高齢者ブレインバンクプロトコールのアップデートを適宜行い、RNA品質をRIN、DNA品質をapoE genotypingでチェックしデータベースに反映させます。
  3. ブレインバンクネットワークの拡大として、大阪大学の拠点を創設し、徳島大学、広島大学拠点の構築を推進します。
  4. 新型コロナウイルス感染症による剖検抑制状況の長期化を見据えつつ、これらのことを進めていきます。
班長・研究支援分担者 村山 繁雄(大阪大学・大学院連合小児発達学研究科・特任教授)

④生体試料による支援活動

ヒト生体内の分子動態の体系的理解に基づいた生命科学全般の領域にまたがる我が国のボトムアップ型研究の推進と、その基礎研究成果のさらなる生命現象解明への展開と応用研究への移行を支援します。「生体試料を用いた超高感度分子病態解析と多施設連携研究ネットワーク構築支援」と「生体試料を用いた多層オミックス・情報解析の支援」では、被支援者が解析している生体機能分子や生体指標等に対し、当班が具備する正確な背景情報を伴う生体試料を用いた超高感度分子病態解析や各種オミックス解析支援を行います。生体試料を用いた解析・技術・連携支援及び関連する業務支援については、総数で26件(各〜10アッセイ・業務)の実施を目標とします。「ヒト生体試料(組織・血液試料)や背景情報の集積と提供支援」と「血液悪性腫瘍バイオリソース支援」では、がん関連患者を中心に凍結腫瘍組織で年間700例、血液試料で年間1,000例を収集し、HTLV-I感染者試料は、1,000検体の収集を目標とします。試料提供及び関連する業務支援は、総数で20件(各〜50試料・業務)を目標とします。収集試料については、各種検査情報の付加やその保管・分析技術の蓄積を進め、病理専門医による病理形態学支援を行います。最新の支援ニーズと生命科学研究の動向に対応した分担・連携研究支援機関の基盤強化と適宜の情報共有により、支援の円滑化に関わる協力体制を一層強化します。HP・講演会・学会等を通じて我が国における生体試料収集・提供とそれらを用いた解析・連携支援に関するノウハウの普及に向けた啓発活動を行い(4件)、関係者の研修を各機関で適宜受け入れて参ります。

班長・研究支援分担者 醍醐 弥太郎(東京大学・医科学研究所・特任教授)