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  5. A-2  J-MICC研究 GWAS用データによる横断研究(GWAS以外を含む)

A コホートによるバイオリソース支援活動

A-2  J-MICC研究 GWAS用データによる横断研究(GWAS以外を含む)

【公募要領】

 このたび日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study: Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort Study)では、文部科学省「コホート・生体試料支援プラットフォーム」による研究支援の枠組にもとづいて、ゲノムワイド関連解析(GWAS: genome-wide association study)用データによる横断研究の研究テーマを広く募集いたします。研究はJ-MICC研究を運営している研究機関との共同研究として行うものとします。J-MICC研究は日本を代表する大規模分子疫学コホート研究の一つで、全国で約10万人の皆様にご参加いただいております。

利用可能なデータ

 本研究は、参加者の生活習慣に関する調査票データ、食物摂取頻度調査にもとづく推定栄養素摂取量データ、各種健診データ(身体計測値および血液検査値など)を保有しています。これらの調査データに加えて、理化学研究所などでタイピングされたGWAS用データセットが整備されています。同データセットでは参加者一人あたり約50万SNPsがタイピング、約600万SNPsがインピュテーションされており、quality control実施後の研究対象者は約14,000名です(ミトコンドリアDNAの情報は含みません)。同データセットから特定SNPsのみを抽出して利用することも可能です。本募集で研究テーマが採択された研究者は、J-MICC研究のゲノム情報を含む調査データを活用した研究が可能です。使用できる調査データ項目の詳細はPDF別紙をご参照ください。本募集では、参加者のゲノムデータを用いない横断研究や追跡データによるコホート研究の研究テーマは応募できません。これらの研究テーマは本プラットフォームで別途公募しておりますので、詳しくは「J-MICC研究 ベースラインデータによる横断研究 研究テーマ募集」および「J-MICC研究 追跡データによるコホート研究 研究テーマ募集」の公募要領をご確認の上、本募集とは別に御応募ください。

応募資格

 本募集の応募資格は、日本学術振興会(文部科学省)の科学研究費課題を持つ研究者で、研究代表者に加え、研究分担者の方でも応募可能です。科学研究費課題を持たずに応募を希望する研究者は、J-MICC研究中央事務局まで個別にご相談ください。

応募から採否決定まで

 研究テーマを応募する研究者は、「研究テーマ名および分析内容」をA4用紙1枚以内に具体的かつ簡明にまとめて、「コホート・生体試料支援プラットフォーム」ホームページ内にある応募フォームから御応募ください。応募内容が抽象的あるいは不明確な場合、応募者に問い合わせをすることがあります。応募されたテーマは、応募月ごとにまとめ、翌月に審査されます(中央事務局で応募内容を整理・検討し、J-MICC研究運営委員会に諮り採否を決定)。応募いただいた研究テーマがすでに提案されており、運営委員会の承認を得ている場合があります(研究テーマの重複)。その場合、先に承認を得ている研究テーマに優先権がありますが、中央事務局で可能な限り分析内容等を調整いたします。運営委員会ですでに承認された研究テーマの一覧は、研究計画の秘匿性のため、開示できません。しかし、ご応募予定の研究テーマを中央事務局に事前相談いただくことは可能です。また応募された研究テーマの採否に関わらず、その内容(事前相談を含む)は守秘されます。研究者の皆様からの積極的なご応募をお待ちしております。

問い合わせ先

J-MICC研究中央事務局 担当:田村
〒466-8550 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65
名古屋大学大学院医学系研究科 予防医学分野
電話:052-744-2132
メール:ttamura@med.nagoya-u.ac.jp

【研究実施要領】

採択された研究テーマの倫理審査、論文・学会発表、解析等について

  1. 採択された研究テーマはJ-MICC研究との共同研究とする。
  2. 同テーマを提案した研究者は所属する研究機関の倫理審査を受ける。
  3. 研究テーマが採択された研究者は必要なデータをJ-MICC研究に参画している研究機関内で解析する。必要な場合には、J-MICC研究組織内の研究者が必要な解析を実施する。
  4. 論文著者は研究テーマを提案した研究機関より4名以内(複数研究グループで分析を実施し、論文作成作業を分担した場合は6名以内とする。J-MICC研究・連携コホートの関係者がデータを分析した場合はここに含める)、研究テーマの解析に必要なデータを提供した研究グループより各1名、名古屋大学実社会情報健康医療学1名(おもな解析を分担した場合は筆頭著者グループに含める)、理化学研究所2名、愛知県がんセンター研究所分子遺伝学分野2名(同分野によるGWAS用タイピングデータを使用した場合)、中央事務局内の研究者1名(中央事務局より推薦、名古屋大学予防医学内)、中央事務局長1名、主任研究者1名、J-MICC研究のgroup authorとする。他研究のデータあるいは基礎実験データとあわせて論文化し、著者数を増やす必要がある場合には別途協議する。主著者および責任著者は研究テーマを提案し、論文原稿を作成した研究グループ所属の研究者とする。またauthorshipは研究テーマを応募した研究グループが上記に従って提案し、共著者間で相談した上で決定する。必要な場合には中央事務局がauthorshipの調整を行う。
  5. 論文の内容については共著者全員の合意を得る。また論文は運営委員会に諮り承認を得た後に、学術誌へ投稿する(多くはメール審議による)。
  6. 学会発表の共同演者は、研究テーマが採択された研究者が自由に決めることができる。ただし学会発表に係る演題抄録は、J-MICC研究の運営委員に事前に回覧する。演題抄録は回覧のため、学会等への提出締切1週間以上前までに中央事務局長へ送付する。
  7. 研究テーマが採択された研究者は、研究支援開始から1年以内を目処に論文を投稿する。解析結果により論文化が困難と判断した場合はその研究テーマを取り下げる。解析用データセットの使用期間は採択後最長3年間とし、延長が必要な場合には別途申請する。また研究データの目的外および二次利用を固く禁じる。
  8. 解析用データセットは、研究対象者の同意撤回、対象外判明、その他の理由により、中央事務局が新しく作成する場合がある。その場合、解析用データセットの取り扱いは中央事務局の指示に従う。ただし論文投稿中あるいはデータ解析が終了している場合には、分析後1年以内であれば新しく作成した解析用データセットでの再解析は求めない。
  9. 解析用データセットに不備があった場合、中央事務局にその内容を速やかに報告する。また「コホート・生体試料支援プラットフォーム」およびJ-MICC 研究は、解析用データセットの不備により、研究テーマ採択者が受ける不利益に対し、学会共同演者、論文共著者に求められる以上の責は負わない。
  10. 研究テーマが採択された研究者は、その研究テーマの論文を投稿あるいは研究テーマを取り下げない限り、本募集で新たに研究テーマを応募できないものとする。
  11. 当面の間、本研究支援に係る費用の応募者負担は生じない。
  12. 研究者が本実施要領に違反、あるいは中央事務局が不適切と判断した場合、運営委員会に諮り共同研究を中止する場合がある。

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