イベント情報
The 8th Asia-Pacific Gout Consortium (APGC) meetingに参加して
中杤昌弘(名古屋大学大学院医学系研究科)
この度、2025年9月26日~27日に中国福建省厦門市で開催されたThe 8th Asia-Pacific Gout Consortium (APGC) meetingおよびThe 15th Oriental Gout Forumに参加し、コホート・生体試料支援プラットフォーム(以下、CoBiA)による支援成果を発表するとともに、CoBiAの活動について紹介を行った。以下にその様子をレポートする。

このイベントは様々な国から痛風や高尿酸血症の研究者が集い、最新の研究成果の共有やコラボレーションを推進するためのものである。今回は中国の厦門大学にて開催された。中国では痛風患者が急激に増えており大きな問題となっているため、痛風を盛んに研究している国の一つである。
痛風や高尿酸血症の原因は生活習慣であり、飲酒行動はこれらの疾患の主要なリスク因子の一つである。そこで、今回CoBiAの支援班のうち、「バイオメディカルデータ解析支援班」の班長であり、直接支援を担当した名古屋大学 中杤が代表して参加し、「日本人の飲酒行動を決定づける遺伝的構造の解明」に関する成果を発表した。本成果は、愛知県がんセンターがん予防研究分野の小栁友理子主任研究員からCoBiAに支援が依頼され、始まった研究の成果である。本成果は、CoBiAの支援班のうち、「コホートによるバイオリソース支援活動班による支援(支援活動:A-2 J-MICC研究 GWAS用データによる横断研究)」と「バイオメディカルデータ解析支援活動班による支援(D-1 大規模オミクスデータ解析支援)」の二つの班の支援を受けた研究である。本成果では、ヒトのALDH2遺伝子中に存在するSNP rs671 と他のSNPの組み合わせが飲酒習慣へ影響(SNP×SNP交互作用)することを、多数のSNPで同定することに成功したというものである。本成果の論文は、Science Advancesに掲載されている(https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.ade2780)。本成果の概要は、主要論文の解説文としてCoBiAのウェブサイトで公開されている(https://square.umin.ac.jp/cohort/thesis/D/)。成果の概要は当該リンクをご参照いただきたい。
今回は、上記の成果とCoBiAの支援活動を紹介するべく、バイオメディカルデータ解析支援班の班長であり、直接支援を担当した中杤が代表して参加した。rs671は、東アジア人が特異的に保有するSNPであり、中国人も一定数保有者が存在する。そのため、中国における発表は、研究成果とCoBiAの存在を世界(特にアジア)に周知する良い機会となったと考える。















