イベント情報

文部科学省新学術領域『学術研究支援基盤形成』コホート・生体試料支援プラットフォーム 共催
鹿児島大学 医歯学総合研究科 国際島嶼医療学講座 共催
大島郡医師会 共催

第4回 遺伝統計セミナー
『ゲノムコホート研究における遺伝統計学』開催報告

4度目の開催となる遺伝統計学セミナーは、第3回の徳島開催同様、非大都市圏での開催を推し進め、2019年11月14日(木)と15日(金)の2日間にわたり、奄美大島の大島郡医師会館、並びに奄美観光ホテル会議室で開催された。今回は日本多施設共同コーホート研究(J-MICC研究)鹿児島フィールドにご協力いただき、初の離島開催となったが、全国から50名の参加があり、前回と同規模の参加者数が得られた。

初めに、本プラットフォーム分担者であるJ-MICC研究主任研究者の若井健志・名古屋大学大学院教授による開会の挨拶があり、今回の開催への期待が述べられた。続いて、斎藤聡・株式会社スタージェン部長から、遺伝統計学の講義が行われた。会場となった大島郡医師会館は、十分な広さとインターネット環境を備えており、参加者は必要に応じてネットワークを利用しながら演習を進めることができた。


若井教授による開会の挨拶

講演中の様子

初日の午後は前回同様、自由討論とフリータイムを設定し、開催地である奄美の自然や文化に触れる試みを企画した。夕刻からは、今回の共催である鹿児島大学医歯学総合研究科国際島嶼医療学講座の嶽崎俊郎教授に続き、中村翔・神奈川県立保健福祉大学講師、八谷剛史・いわて東北メディカル・メガバンク機構客員准教授の講演が行われた。その後、会場を奄美観光ホテル会議室に場所を移して、7名の参加者からショートプレゼンテーション (Lightning talks) が行われた。それに引き続き、演者によるパネルディスカッションが行われ、昨今の遺伝統計学のトピックについて意見交換が行われた。参加者からも実際に研究を行う上での疑問や質問が積極的に投げかけられ、各演者がそれぞれの考えを述べるなど、建設的な議論が展開された。


参加者によるLightning talks

演者によるパネルディスカッション

 翌日は、清水厚志・いわて東北メディカル・メガバンク機構特命教授、田高周・東北メディカル・メガバンク機構助教、坊農秀雅・情報システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンター特任准教授、成田暁・東北メディカル・メガバンク機構助教に続き、中杤昌弘・名古屋大学准教授、小巻翔平、須藤洋一・いわて東北メディカル・メガバンク機構両助教が、関連解析後に利用される各種データベースの利用法について、ハンズオンを交えた講演を行った。


市民からの質問を受ける嶽崎教授

市民講座の様子

 以上をもって、講習会は盛況のうちに幕を閉じたが、今回は研究成果の市民還元を企図したアウトリーチ活動の一環として、翌16日(土)に、奄美文化センターを会場に、市民公開講座を開催した。会は若井教授の挨拶と講演で始まり、嶽崎教授、清水特命教授の講演が続いた。50名程度が入れる会場はほぼ満員となり、聴衆は演者の講演に熱心に耳を傾けるとともに、聴講後は活発に質問を行うなど、積極的に参加する姿が印象的であった。

 今回は離島開催及び、市民講座開催など新たな試みを加えたが、嶽崎教授を始めとする鹿児島大学 医歯学総合研究科 国際島嶼医療学講座の先生方には準備段階から運営まで多大なるご協力を頂いた。また、大島郡医師会の皆様は会場をお貸し頂くだけでなく、設営にも協力して下さり、快適な講習環境をご用意頂いた。奄美大島は都市近郊の主要空港からのアクセスが良く、宿泊施設も充実しているため、開催時期を適切に設定することで、本会のような講習会の開催地として有望であることがわかったことは収穫であった。各地の研究者の要請に答え、次回講習会についてもすでに検討が始まっており、今後も研究者支援のため、研究活動に役立つ場の提供を進めて行きたい。

岩手医科大学 いわて東北メディカル・メガバンク機構
生体情報解析部門

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https://square.umin.ac.jp/platform/links/cohort.html

主要論文の解説文

※満足度アンケート−被支援者の声—

COVID-19克服にむけて

J-MICC STUDY | 日本多施設共同コーホート研究(ジェイミック スタディ)

生命科学連携推進協議会

先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS) l 我が国のバイオイメージングスペシャリストによる支援

先端モデル動物支援プラットフォーム

先進ゲノム支援(先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム)

科研費

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